不動産を売却する場合、不動産会社を介入させる方法が一般的です。しかし売却価格が納得できない、不動産会社の対応に不満などが起こる場合もあり、それらの不満を解消するために入札の手段を選択する人が増加中です。ここでは入札のメリット・デメリットについて解説します。
多数の不動産買い取り希望者でオークションを行い、それによって価格が決まるという売却方法のことです。競合する人が多くなれば、入札価格が上がる傾向にあります。一方競合が少なければ、入札価格が上がりにくい可能性も。主に工場跡地やマンションなどを売却する際に行われている方法です。
不動産を売却する際におすすめの入札方式は、一般競争入札です。売却最低価格を売り主が決定することができます。それに応じて、不動産会社が入札希望者を集め、その希望者の中でオークションを開催。参加者内で入札を行い、価格競争後に最高価格にて落札するというやり方です。落札した後は不動産会社を仲介させ、売買契約を結びます。
入札の最大の魅力が、売り手の想像以上の価格で落札される可能性がある点でしょう。競合が多ければ、どんどん値がつり上がり想像していない価格に跳ね上がる場合があります。買取を行うのは、ほとんどが企業です。そのため企業にとって大きなメリットがあるような物件の場合は、高額の落札に繋がるケースがあるでしょう。
また企業を相手にすることで、落札されれば契約できる点もメリットの一つです。個人を相手にすると、審査によって不可となってしまう可能性があります。そうなれば売却をスムーズにすすめることができません。企業を相手にするため、早期に売却することも可能でしょう。
個人の場合、買取する希望者が集まりにくい場合があります。数百万~数千万円の価格の場合、個人で即落札はハードルが高くなってしまいます。しかし企業にとってはやや規模が小さいため、確実なメリットがあるような物件でない限りは希望者が集まりにくいでしょう。
ただ参加希望者がいなければ、入札が流れるだけです。価格を下げすぎてしまうと、すぐに落札されてしまう恐れがあります。落札されれば必ず契約しなければいけませんので、安易に価格を下げすぎないようにしましょう。
入札を行う際のポイントをしっかり押さえることで後悔しない売却を行うことができます。注意点を把握して、入札を行うようにしましょう。
売値を決める際、価格が高すぎると入札の参加希望者が集まりません。反対に安すぎると、損した状態に陥ってしまうでしょう。落札されたあと、価格交渉に入るのが一般的です。しかし、この価格交渉で落札額より高くなることはありません。そのため、慎重に売値を考えるようにしてください。
価格の設定に関して、知識がない人が行うのは難しいでしょう。また落札後は不動産会社の介入が必要になります。そのため、入札に詳しい不動産会社に相談するようにしてください。入札に詳しければ、入札についてのアドバイスなどももらうことができるでしょう。
自分に合ったやり方で不動産を売却するようにしてくださいね。様々な知識を取り入れ、最適な方法を見つけましょう。