高く不動産買取してもらいたいのに、方法やコツが分からないという人もいるかもしれません。この記事ではそういう人に役立つ情報をお届けしています。紹介するのは不動産を高く売るために必要な情報収集と、不動産買取価格上げるコツです。
少しでも高い値段で不動産買取するためには、売り手の情報収集が欠かせません。収集すべき情報には、不動産の市場価格、査定士による査定、購入者の感覚があります。それぞれどういうものか、一つずつ解説していきます。
不動産を高く売るために必要な情報の一つは、自分が売りたい不動産の市場価格です。価格設定はこの市場価格に基づいて行いますが、情報が正確でないと適切な価格を設定することができません。そして適切な価格設定ができないと、相場を下回る価格で売却して損をしたり、逆に全く買い手がつかないということもあります。正確な市場価格に基づいて適切な価格設定をすれば、ベストな価格で売却できます。
市場価格を知ることに関連しますが、売却したい不動産に対してプロの査定士に査定を依頼するのも一つの手です。メリットは、プロの目線で不動産の真の価値が分かることです。
素人でもある程度は値踏みすることはできますが、目の届かない箇所を査定したり、テクニカルな部分を詳細に見分けることはできません。一方、プロの査定士なら経験とスキルを活かした詳細な査定を行うことができ、不動産の正しい価値が分かります。
不動産を少しでも高く売るためには、売り手の見方だけでなく、買い手の目線を持つことも大切です。自分が購入者なら不動産のどこを見るか、何を重視するか、こだわりポイントなど、買い手の立場で物件を見ていけば、不動産の価値を正しく自己査定できます。また、価格設定では売り手と買い手の意志がマッチすることが大切なので、その意味でも購入者目線を持つことは重要です。
ここでは、不動産買取価格を少しでも高くするためのコツを紹介します。素人でもすぐに始められるものが多いので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産の買い手が最初にチェックするポイントは、物件の外観、すなわち見た目です。見た目が悪いと、それだけで買い手はその物件を離れてしまうかもしれません。それほど買い手の心理を左右する重要項目なので、売り手としては不動産の見た目を綺麗にしておきたいものです。
ゴミや埃を取り除くことはもちろん、外壁や窓を掃除したり、垢や染みをとったり、整理整頓したり、できることはたくさんあるはずですが、とにかく見た目を綺麗に整えておきましょう。
見た目も重要ですが、それと同じぐらい重要なのがニオイです。食べかすや汚物、ペットのフン、タバコなどは特に不快なニオイの元凶ですが、こうしたものが不動産を占拠しているようなら、高く売ることはできません。逆に嫌なニオイが一切なく爽やかであれば、購入者の印象は良くなります。ですから、ニオイのチェックと撃退は必ず行いましょう。
一戸建てでもアパートでも、家屋の場合は空き家より居住中のほうが買い手がつきやすいと言われます。理由は、現状で居住者のいる物件のほうが、自分が住んだときのイメージが持ちやすく、またインフラなどの点で安心感が持てるからです。ですから少しでも高く不動産買取してほしい場合は、なるべく買い手が決まってから引っ越ししましょう。
中古車買取では一社に査定依頼するより、複数の業者に依頼するほうが買取価格が上がりやすくなると言われますが、不動産買取の場合も同じで、買い手が一組よりも複数いたほうが、買い手同士の競争が生じて値段が上がりやすくなります。よって、可能な限り複数の買い手が見つかるようにしてください。
土地にしろ家屋にしろ、その不動産ならではの長所がたくさんあるはずです。そうした長所を整理して、アピールポイントをはっきりさせておくことも重要です。そうすることで、物件の特徴を調べる買い手の手間を省いて印象を良くすることができます。築年数、方角、立地条件、内装、眺望など様々な要素がありますが、売り出す前にアピールポイントを整理しておきましょう。
不動産の売買自体は個人でも行うことができます。しかし専門的な法律知識が必要となるため、全て個人で行うことは難しいでしょう。そのため不動産会社に依頼する方法が一般的です。
しかし、どのような不動産会社に任せたら良いのでしょうか?損をしないためにも、信頼できる不動産会社を見つけましょう。ここでは、不動産会社を選ぶ際のポイントを紹介します。
不動産会社は土地に強い、マンションに強いなどの得意分野が存在します。どのような分野を多く取り扱っているのかを把握するようにしましょう。取扱物件数が少なければ、売れるまでに余計な時間がかかる恐れがあります。
またエリアや沿線にも注意してください。メインの販売地域でなければ、情報や実績も少ないため適正価格での販売が行われない可能性もあります。ホームページなどで取り扱い物件の詳細をチェックするようにしましょう。
査定価格に自信があれば、丁寧に根拠を説明してくれるはずです。物件の価格は、年数や広さ、立地環境、地域などさまざまな条件で査定されます。そのため物件の情報に詳しくなければ、適切な査定は行えません。
また過去の実績などと照らし合わせ、売却までの期間も教えてくれる不動産会社は信頼できるでしょう。ただ、いつまでに必ず売れるなど言い切る会社は、あまりおすすめできません。売却できるかどうかは、はっきりわかる事柄ではないからです。
すでに見込み客などの顧客がいれば、いち早く物件を売却することができます。時間が経てば、物件の価値は下がるかもしれません。そのため高額売却するためには、早めに売ることが大切です。さらに欲しいと思ってくれるような顧客がいるなら、販売価格を下げずに売却することができるでしょう。
不動産会社が買い手を探すためには、何らかの広告を行う必要があります。例えばインターネットやチラシなどの手段です。特にインターネットの使用は、販売促進のために重要と言われています。それは、現代の人の大半がネットで物件を探しているからです。不動産会社がインターネットでの広告を行っていれば、広範囲の人に販売物件を見てもらうことできるでしょう。
また「レインズ」に登録しているかも大切と言われています。レインズとは、不動産会社同士で情報をやりとりするネットワークのです。このネットワークに登録することで、複数の不動産会社が紹介してくれる可能性があります。
物件を販売するためには、豊富な手段・経路で買い手を探してくれる不動産会社が望ましいでしょう。どのような販売手段をとっているのか、事前に確認をとるようにしてください。
「お客様第一主義」を掲げているような会社は沢山あります。しかし行動に移してくれるような会社は少ないのではないでしょうか。物件によっては資産運用のための収益物件として取り扱った方が売り手の利益になる場合もあります。不動産会社の損得ではなく、物件の価値にあった案を提案してくれるような不動産会社は信頼できるでしょう。
売却を行うことを前提として、多様な売却方法を提案してもらえれば、その中には自分が思っていなかったお得なやり方があるかもしれません。
持っている不動産を高額で売却するためには、複数の不動産会社に見積もりをとることが重要です。1社だけではそれが適正な価格なのか、判断するのは難しいでしょう。そのため複数見積もりを行い、適正価格を判断するようにしてください。接客時の対応など確認し、信頼できる不動産会社で自分自身が納得できる価格で物件を販売しましょう。